桃色ドクター



耳元で、そんな甘い声出さないで。



「キスする?」




そんなこと聞かれても・・・・・・

何で答えていいかわからない。




私が答える前に、瀬名先生の顔が私の視界を塞ぐ。




甘いキス。


甘い声。



こんな気持ち、生まれて初めて。


もう自分がコントロールできない。



好きで

好きで仕方ない。




離れたくない。


ずっとこうしていたいよ。



私は、瀬名先生の腕にしがみつくようにくっついていた。




瀬名先生の手が私の背中から離れるのが寂しくて、


私にしては珍しく甘えてしまった。




「離れたくない」


「あぁ、離さない」





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