桃色ドクター
恵理にしては凝ったことをしたと思った。
雅也なら考えつきそうなこと。
「もしかして・・・・・・雅也に瀬名先生のこと話した?」
少しキツイ口調だったのかも知れない。
恵理は怯えた顔をした。
「話してません!!本当です!!」
「じゃあどうして・・・・・・」
どうしてあんな嘘ついたの?って言いそうになって、口をつぐんだ。
「言えるわけありません。雅也さんの悲しむ顔、見たくないから」
恵理は泣き出してしまった。
トイレに行くと言い、席を立った恵理。