桃色ドクター



私の胸元に当たる仁ノ介の前髪にそっと触れた。




「香織…… 死ぬまでに何回できるかな。俺達……」




私は仁ノ介の頬に手を伸ばし、答える。






「1万回」




ふふふって笑った仁ノ介は、サイドテーブルに手を伸ばす。





いつの間に用意したの?






私と仁ノ介が結ばれた記念に……


シャンパンで乾杯した。









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