桃色ドクター
突然ぎっくり腰になった私。
誰も頼る人がいない私を救ってくれた整形外科医。
瀬名整形外科の若き院長。
イケメンで、口がうまくて、最初は警戒していた。
でも、きっと最初から恋してた。
電話越しに、甘い声を聞いたときから。
『明日も来てくださいね』
爽やかに微笑む瀬名先生。
おりこうさんって言いながら私の頭を撫でてくれた。
携帯に電話をくれたこともあった。
仁ノ介は教えてくれた。
仁ノ介は初めて会ったあの日から、こうなることを予想していたと。
最初の診察の時、仁ノ介は私に運命を感じてくれた。
また会いたいと思ってくれた。
だから、電話をくれた。