桃色ドクター



きっと、そのうち私はこの家を出る。



家賃半分出している私のことも忘れて、家の用事は全部私任せ。






『香織、愛してる』



家を出て1分後に、こんなメールを送ってくる意味不明な奴。




でも、そのメールを見て、嬉しくなる自分もいて腹が立つ。



どこか憎めない、かわいい奴だから、今まで何度も別れ話が出たのに別れることができなかった。



そんなメールを送るくらいなら、ベッドまで朝食を運んで欲しかった。


動けない私の朝食は・・・どうなるの?


一人でコーヒー飲まないで、私にもちょうだいよ。



腰に湿布でも貼って、病院まで送ってよ。





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