桃色ドクター



瀬名先生は静かに話しながら、私の腰に手を当てた。


目を閉じると、世界はピンク色だった。


瀬名先生の声は本当に魔法の声。




「へ~」



冷たくするのは、瀬名先生に何かを言って欲しいから。



「私がMだからいじめるんですか?」



ちょっと頬を膨らませた瀬名先生の顔がかわいくて、笑ってしまう。



「私からのチョコが欲しいんですか?」



かわいくない女。


でも、瀬名先生はこんな私の本心を見抜いているはず。



「何を言わせたい?」



急に真剣な顔しないでよ。


しかも、そのセリフ言う時の声、やばいから!!





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