桃色ドクター
「瀬名先生は、ドMでしょ?」
照れ隠しに冗談を言う私に、瀬名先生は、苦笑いを浮かべる。
「だから君みたいな気の強い女が好きだ」
好きだ・・・なんて言わないで。
でも、体が震えるくらい嬉しい。
薄暗い照明の下で見る瀬名先生は本当に色っぽくて、セクシーだ。
「でも、実はSだったりするんだよ、俺」
「嘘でしょ?本当はどっちなの?」
瀬名先生は、私に肩を寄せて耳元で言った。
「試してみる?」
「バカ!!」
私は瀬名先生の肩を叩いて、ケラケラと笑った。
こういうのがたまらなく好き。
こういう時間。
少し刺激的な会話をしながら、お酒を飲む。
意気投合ってこういうことを言うんだろうな。
この人と私は・・・
気が合うんだ。