アンダンテ
「…アナタハダレデスカ」
あたしは三月が嫌いだ。
『何でカタコトなんだよ』
「ワタシ、シリマセン。」
今日は、C〇POでいこう。…なかなかの演技力。
『…ったく…。いいから乗れ』
「…ギャー。」
『…色気ねぇ…』
おあいにく様、あたしにはきゃーなんて可愛らしく叫ぶレパートリーなんて持ち合わせてない。
されるがままに三月に車に乗せられたって抵抗する馬鹿でもない。だって、このまま車で帰る方が楽じゃないか。こんな時、キャーキャー騒ぐ主人公は馬鹿だと思う。