消えるよ
もう夕方になっていた。

仕事帰りのワゴン車が、次々と会社に入って行く。

あきらめ駅まで戻ろうと、来た道を引き返した。

涙が、出て来る。

圧倒的な夕日のオレンジ色が、目に焼き付いた。

何でここまで来たのだろう。

後悔した。
というよりも、なんだかさびしい。

とぼとぼ歩き、辺りが暗くなって来た頃、駅に着いた。
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