ねぇ、嘘でしょ??
―――ガラガラガラ

「あら
愛莉ちゃんじゃない
晴斗のお見舞い来てくれたの??
ありがとうね」

「母さん誰??」

お母さんのことはちゃんと覚えてるんだ
昨日のは、やっぱり冗談だったんだ

「愛莉ちゃんよ」

「母さん
愛莉って誰??」

「晴斗あんた何変な冗談言ってるのよ
あんたの彼女でしょ!!」

「はぁ??
俺に彼女なんていないから
こいつ昨日も勝手に俺の病室入ってきたんだ
迷惑なんだよな」

やっぱり私のこと忘れちゃったんだ
もう、無理...。
私は、泣きながら病室を飛び出した

「愛莉ちゃん!!
ちょっと待って
話したいことがあるの」

晴斗のお母さんが私を呼び止めた
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