幸せでした・・・
呼びかけてくれてる・・・。


「先生!!!患者さんが!!!」


「分かった。」


なんか・・・幸せ。


みんなが見守ってくれてる中で・・・逝けるんだからね。


うれしくて意識が飛びそう・・・あはは・・・。


「先生・・・心臓の心拍数が「舞!!!ずっとそばにいてくれよ!!お願いだから・・・。オレ

・・・おまえがいないと・・・。」


圭介が看護士の声を遮った。


あたしは最後の残った力を振り絞った。


「おにい・・・ちゃん・・・恵里・・・香・・・拓弥・・・圭・・・介ありが・・・と

ね・・・。圭介・・・あたしは・・・消えてしまっても・・・そばに・・・いるから・・・。

あたし・・・幸せ・・・だ・・・た。こんな・・・いい友・・・だちをもてて・・・。

今まで・・・あり・・・がと・・・。ば・・いば・・・・い。」


本当にありがとう。


あたし・・・疲れたから・・・休むね。


圭介先に逝ってるよ!!


ばいばい。


そして病室の中には機会音が響いた。


「舞―――――――!!!!!!」


圭介が叫んでる。


「ま・・・い・・・。嘘だよね・・・?これって夢だよね・・・?」


「山下・・・。」


「舞・・・オレは舞の兄でよかったよ。」


みんな・・・みんなが泣いている。


高2の春のときのみんなだったら誰もが想像すらしなかっただろう。


こんな・・・残酷で悲しい未来を・・・。
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