幸せのマイルール
だってあたし売れっ子だし?

こんな奴のせいでスキャンダルになるのはゴメンだ。

「得意じゃないなら仕方ないね…」

「ごめんなさいね、ではさようなら。」


心の中でガッツポーズ。

まぁ、この清々しさ
この後のコウスケさんの一言で消え失せるんだけどね。


「待ってよ、アドレスが駄目ならケー番頂戴♪」





…は?


理解に苦しむ。
あたしをキモ死させる気ですか?


そもそも何だよ、オメェもう28歳だろ?
いい歳したオッサンが高校生に手ぇ出そうとしてんじゃねーよ!!


あたしの中でどす黒い感情が渦巻く。

そんな時、聞き慣れた声があたしの耳に入った。

「千歳!何処にいるの?帰るわよ!」

「あッ、はい!…すいませんコウスケさん。マネージャーが呼んでるんで…。」

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