幸せのマイルール
気が付いたらあたしはかなえの頬を叩いていた。


「痛ッ!叩くなんて最低!」

「言ってくれなきゃ分かんないじゃん!人の気持ちなんてあたしには読めないし!!」


あたしの言葉に一瞬目を見開くかなえ。

「いつもは自分の事しか考えてないくせに!千歳は自分勝手過ぎる…。だから友達少ないんだよ!」





はぁ…、

あたし何やってんだ。

かなえ泣きながら帰ったし…。


…自分勝手、友達少ない。

言われてみればかなえの言う通り。


ハッキリ言って友達なんてかなえぐらいしかいない。


…あぁ、かなえも今は違うか。


あれ?もしかしてあたし、落ち込んでるかんじ?


「はぁ…。」

かなえ…、まだ泣いてんのかな。


ガチャ…

「ねぇ千歳、さっき大声出してたけどかなえとなんかあったの?」


「いきなり入ってこないでくれる?万織(まおり)。」

「…あんた、眉間にシワできてるよ。」

はぁ…。

コイツ人の話聞いてんの?

まぁ、あたしもだけど…。


「別に何でもないし。」

「ふて腐れなくていいわよ~。姉ちゃんに話してみな♪」

………。

超うぜぇ!!!


何が姉ちゃんだ…、


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