幸せのマイルール

あたし、あんたを姉と思ったことないし。


「まじ話すことなんてないし。だから出てって」

あたし、そろそろ我慢の限界。

「あんたって本当に自己中よね~。」







ドォーーーーン!

あたしは我慢出来なくて、壁を殴った。

「出てって!」

「…分かったわよ。」


あたしが強い口調で怒鳴ると万織はすぐに部屋を出て行った。




「はぁ…。」


やっぱり…、かなえを追いかけよう。

アイツ、いちようあたしの友達だし?




こんなこと言うのもなんだけど、かなえのこと結構すきだし。


「言って来るか…。」

あたしはかなえのマンションにサングラスをかけて出かけた。




ピンポーン…、

ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン!


出ない出ない出ない。

無視ですか?

「なんだよ…。」

しゃーない、出直すか。

あたしは変な目で見てくる管理人のジジィを睨みながらマンションのエントランスを出た。
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