幸せのマイルール
そんな時…


「キャハハッ♪ねー、朱馬ウチ来ない?」


…この声はかなえだ。

「ちょ、お前ふざけ過ぎ!」
よく見ると金パの男と一緒に歩いている。

「ねー、かなえ。何やってんの?」

あたしは明らかに様子がおかしいかなえに話し掛けた。

「あー、千歳だぁ!どうしてここにいるのぉ??」


うわ…、くさっ!

「あんたまさか酔ってる?ねぇ!!」


あたしは興奮してかなえの肩を揺すった。

「な、なぁ!やめてやれよ、こいつ相当飲んだから。」


「は?あんたが飲ませたワケ?」


「ちげぇよ…。とにかくコイツを寝かせなきゃ」


「じゃあ、あたしの家に来て。」

てゆーか、


この金パ男誰だし。


あたしサングラス外せないじゃん。

「あ、ここがあたしんち。」

「…うん、じゃあお邪魔します。」


とりあいず金パ男にはかなえをあたしのベッドに運んでもらった。


「ぐっすり寝てるし…。」

かなり酒を飲んだらしく、顔が真っ赤だ。


「えーっと…、俺は日向朱馬。あんたは?」


……ここは本当のこと言うべき?
そう考えてサングラスを外した。

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