シークレット
二度目の告白




「はぁーい…」


私は薬箱から
風邪薬を見つけると
粒を2錠取り出した。

ごくごくごく―‥


ごっくんっ



「はー飲めた」


私は残ったコップの水を流しに流すと
ふらふらと部屋に戻った。



ばたっ―‥

ふかふかなベッドに
倒れるように乗った。


「‥いろいろあったけど
 斉己くんのことは忘れなきゃな‥」


斉己くんはただの友達。

そう思わなきゃいけない。
このまま未練がましく、
好きでいて
由美と斉己くんを見る度に傷付いてたら
キリないもん…



             
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