シークレット
「これがいいや」
何個もある時計から
ラインストーンの付いたやつを選んだ。
ちなみに
腕時計じゃなくて
ネックレスに時計が付いてるの。
待ち合わせ場所に戻ると
梓が来ていた。
「ごめん!遅れちゃった!!」
「何だよ。雫が呼んだくせに~」
子供みたいに
頬を膨らませ怒る梓。
私はさっき買った、
黒い時計を取り出した。
「本当にごめん!
梓に何かプレゼントしたくて
買いに行ってたら遅くなっちゃった‥
気に入るかわかんないんだけど…」