シークレット
「梓いつも傍にいてくれたから…
何度も諦めようとしたけど
気持ちが抑えきれなくて」
「俺も同じだ。
雫…また好きだって言ってくれるか?」
「梓…好きだよ。
世界で一番梓が好き」
「俺もだ」
私たちはそれから
みんなに隠れて付き合い始めた。
高校を卒業し、
それから梓は車会社で働き、
私は専門学校へ行き
5年後、
私たちが22歳になった頃
二人暮らしを始めた。
結婚は出来ないけれど
私たちは一生一緒にいることを決めた。
私たちが姉と弟で
付き合ってることは誰も知らない。
二人だけの秘密。
“シークレット”
【END】