シークレット




ガチャ―‥

「ただいま」


キッチンから
エプロン姿でお母さんが駆け寄ってくる。

「あれ?梓くんは??」



「もう少し家にいたいから
 まだ自分の家にいるよ。
 でも、夕方には来るって」



それを聞くと
はぁとため息をつき、
エプロンを脱ぎ始めた。


「そうなの~‥
 梓くんが来るから
 急いでごちそう作ったのにな…」



キッチンに行くと
肉やケーキなどが並べられていた。


「いいじゃん。
 夕方来るんだから…
 肉はチンして
 ケーキは冷やしておけばいいんだし」


「そうだね‥」



             
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