シークレット




取り分けたケーキを見て
梓は驚いた顔をしていた。

「これ……」



ショートケーキに飾られた、
チョコレートには
"ようこそ。関口家へ"
と書かれていた。


「うん♪
 あれ???梓誕生日いつ?」



「え…えっと‥3月の31日」


「えっ?!誕生日一番遅いじゃん!
 うちの方が遅いと思った~」

「雫はいつ?」



「3月28日。
 だからうちが梓のお姉ちゃんだ」



私は誇らしげに言った。


             
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