シークレット
叶わぬ恋



「てか、誕生日近いんだな」


「だね」



それから
私は梓を空き部屋に案内した。

「ここが梓の部屋ね。
 ここ元々私の妹の部屋だったの」



妹と聞いて
梓は不思議そうにした。


「妹って?今何処に??」


「天国‥
 私が5歳の時に流産で亡くしちゃって…
 空き部屋になっちゃったの」

会いたかったな‥
そう私は小さく呟いた。



「その部屋を俺が使っていいのかよ?」

「いいの」




             
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