シークレット


「…私も一人っ子で
 兄弟ずっと欲しかったし」

「不思議だな‥
 他人の俺が雫と家族になるなんて」




梓は窓から見える夜空を見て言った。

儚げに一つぽつんと光る星は
私の産まれるはずだった
妹"星佳"(セイカ)。


星のように輝くようにつけたらしい。



「だね‥
 必要な物は明日買いに行こ★
 じゃあ、
 そろそろ私は部屋戻るね。」

「あぁ」



梓が振り向いて言った。
私はドアノブに手をかけた。

             
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