シークレット



「ごちそうさま」

「じゃあ
 10時になったら
 必要な物買いに行くから
 その時間になったらリビングに来てね」



それだけ伝えると
梓に追い付こうと黙々と食べ進めた。


ゲホッ―‥

「大丈夫ぅ…雫‥
 ほら、水飲みなさい」


勢いよく食べたせいで
私は思いっきり噎せてしまった。

ごくごくごく…


「はー苦しかった!!」

「あんな急いで食べるからよ」



呆れたようにお母さんが言った。

「むぅーー」


ぷくっと頬を膨らませた。


             
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