シークレット


「待っててやるから
 早く食べろよ」

梓が意地っ張りな私を見て
階段の下で立ち尽くしていた。



「すぐ食べるよ」

ぱくぱくぱくぱく…



最後の一口。


「やっと食べ終わったぁ!!
 ごちそうさまでした!」



食べ終わると
すぐに階段の下で待っている、
梓の所へ駆け寄っていった。


「遅いぞ」

待ちくたびれたように
ちょっと怒っていた。


「ごめんね」



そんな会話をしながら
私たちは階段を登っていった。

             
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