シークレット


「‥何かいつもより可愛いな」

「えっそうかな」


いきなりのことで焦った。



「お母さーん。行ってくるよぉ?」


「待ってーこれ持っていきなさい」



慌てて寝室から走ってきた。


「何これ?」

「それでいろいろ買ってきなさい」



お母さんに渡された封筒の中身を見ると
5万くらいお金が入っていった。


「こんなにいいよっ‥
 私のお金だけで足りるし」



「一応よ」


私の手にぎゅっと封筒を握らせると
私たち二人を見送った。



             
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