粛清者-新撰組暗殺録-
新撰組の追っ手数名が、橋を封鎖して逃げ場を塞ぐ。

そんな中、総司と殿内は対峙していた。

殿内はまだ背中の出血がおさまっていない。

斬るなら今が絶好の機会である。

が、総司は動かなかった。

そこへ殿内が先制を仕掛ける!

「こんな所で殺されてたまるかぁっ!」

殿内の激しい打ち込み!

総司ともあろう者が、その打ち込みに持て余し気味のようにも見えた。

いつも撃剣指導の時にはこの程度の剣は難なく捌いているというのに、今日の彼の動きには精彩が欠けているのだ。

しかしそれでも。

「何をしている総司!」

近藤が殿内の背後から、虎徹で斬りかかる!

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