粛清者-新撰組暗殺録-
屯所の前で、秩が待っていた。
「沖田様…?」
彼女は総司の羽織の左胸が血に染まっているのを見て顔色を変える。
「沖田様、斬られてる!酷い、こんなに血が…早く、すぐに手当てしないと…!」
慌てて総司を屯所の中へ連れて行こうとする秩。
しかし。
「こんな傷…いいんです」
彼は秩の手を握って引き止めた。
そして…。
「うわああああああーっ!」
総司は秩の胸に顔を埋め、声を上げて泣いた。
「…沖田様…」
秩は、ただ総司を抱きしめた。
抱きしめてやる他なかった…。
「沖田様…?」
彼女は総司の羽織の左胸が血に染まっているのを見て顔色を変える。
「沖田様、斬られてる!酷い、こんなに血が…早く、すぐに手当てしないと…!」
慌てて総司を屯所の中へ連れて行こうとする秩。
しかし。
「こんな傷…いいんです」
彼は秩の手を握って引き止めた。
そして…。
「うわああああああーっ!」
総司は秩の胸に顔を埋め、声を上げて泣いた。
「…沖田様…」
秩は、ただ総司を抱きしめた。
抱きしめてやる他なかった…。