粛清者-新撰組暗殺録-
この日を境に、総司の病は悪化の一途を辿る。
それは、彼がこれまでに斬ってきた人々の成仏できない魂の仕業か、或いは愛する山南を殺された明里の怨念が為せる業なのか…。
ともかく、見る見るうちに総司はやつれ、新撰組としての任務が果たせなくなるほどの衰弱を見せるのは時間の問題だった。
総司には秩が付きっ切りで看病し、身の回りの世話も全て彼女が引き受けた。
もしかしたら、この頃が総司にとって最も安息できる時期だったのかもしれない。
しかし、総司が病で床に臥せた事が、新撰組崩壊の序曲である事には、まだこの頃誰も気づいてはいなかった…。
それは、彼がこれまでに斬ってきた人々の成仏できない魂の仕業か、或いは愛する山南を殺された明里の怨念が為せる業なのか…。
ともかく、見る見るうちに総司はやつれ、新撰組としての任務が果たせなくなるほどの衰弱を見せるのは時間の問題だった。
総司には秩が付きっ切りで看病し、身の回りの世話も全て彼女が引き受けた。
もしかしたら、この頃が総司にとって最も安息できる時期だったのかもしれない。
しかし、総司が病で床に臥せた事が、新撰組崩壊の序曲である事には、まだこの頃誰も気づいてはいなかった…。