この世界で君を愛す
「すごーい!本当にテントだ!」


そこにはすっかり完成したテントが二つ並んでいた。


「お疲れ様!」


私はクーラーボックスから冷えたビールをとリ出すと男性二人に渡した。


美味しそうにビールを飲み干す姿は なんだかとても頼もしかった。


ビールを飲む二人の横で 同じポーズでジュースを飲む拓也君は前髪が汗で額に張り付いていて それがまた可愛かった。




夏の日の午後。




私達はいっぱい遊んで…そしていっぱい笑った。




こんなに笑ったのは久しぶりかもしれないな…と私は思った。



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