この世界で君を愛す
最初に歓声を上げたのは拓也君だった。




漆黒の空に満点の星達…。




小さいけど無数の輝き…。




見ると拓也君と真奈美さんは手を繋いで空を見上げている。


その横で 正木君は静かに立っていた。




私の手と渉の手も繋がっていた。




みんな無言で星空を見上げている。




この時がずっと続けばいいのに。



聞こえるのは虫の声だけだった。






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