この世界で君を愛す
風呂から出ると 僕達はパジャマに着替えた。


僕はビールを飲み 未知は「お肌のお手入れ」といういつもの動作を熱心にやっていた。


鏡に向かう未知の背中を見ながら 僕はぼんやりと考えていた。





「セックス」





僕が再び戻ってきてから 僕達はその行為をしたことがなかった。


もししたらどうなるのか。


はっきり言って…僕は生きてはいない。


僕が未知を抱くことは…許されるのだろうか…?



未知の体を汚すことになりそうで 僕は怖かった。




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