この世界で君を愛す
「う……っ……」


なんで僕は泣いているんだろう。





僕は…欲が出てきていた。





未知と暮らすうちに…ずっとこの幸せが続けばいいと思うようになっていた。


僕は未知の僕を呼ぶ声を聞いて戻ってきた。


少しの時間でいいから…未知に前を向いて欲しくて…笑顔を取り戻して欲しくて戻ってきた。





だけど今は…?




消えたくない。




僕は床にうずくまると声を押し殺して泣いた。





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