この世界で君を愛す
その8 手紙
朝晩の風がひんやりとして 秋の気配を感じる頃…僕は正木と二人である人の家を訪れていた。
ことの始まりはこうだった。
いつものように僕のアパートに正木がやってきた。
「ふぅ…」と溜め息をつく正木を見て僕は言った。
「なんだよ 溜め息なんかついて。仕事で失敗でもしたの?」
「いえ…そうじゃないんですけど…」
正木はまた溜め息をついた。
「じゃあ どうしたんだよ?調子狂うなぁ」
「それが…真奈美さんのことで…」
「真奈美さん?もしや…とうとう振られたとか?」
「ちっ違いますよ!」
「じゃあいったいなんなんだよ。」
「それが…真奈美さんに手紙が来て…」
「手紙?誰から?」
「亡くなった旦那さんからですよ」
開け放した窓から冷たい風が吹き込んできた。
ことの始まりはこうだった。
いつものように僕のアパートに正木がやってきた。
「ふぅ…」と溜め息をつく正木を見て僕は言った。
「なんだよ 溜め息なんかついて。仕事で失敗でもしたの?」
「いえ…そうじゃないんですけど…」
正木はまた溜め息をついた。
「じゃあ どうしたんだよ?調子狂うなぁ」
「それが…真奈美さんのことで…」
「真奈美さん?もしや…とうとう振られたとか?」
「ちっ違いますよ!」
「じゃあいったいなんなんだよ。」
「それが…真奈美さんに手紙が来て…」
「手紙?誰から?」
「亡くなった旦那さんからですよ」
開け放した窓から冷たい風が吹き込んできた。