この世界で君を愛す
「これ以上は…怖くて言えない。」


「…俺も聞きたくないっす。」


「まあ…それももうちょっとで終わるからさ。それまでは大人しくしてないとね。未知がいい翻訳できるようにさ。な?チョコ。」


「ワン!」


地面に積もった落ち葉に埋もれて遊んでいたチョコが顔を上げると 黒い鼻に葉っぱがくっついていた。


それを見た僕と正木が笑うと チョコは自分が笑われているとも知らずに しっぽをパタパタ振った。



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