この世界で君を愛す

「いたずら好きのお姉さんがいるって渉から聞いてるから…私もいたずら好きだからお姉さんの考えることはわかっちゃいます…って。そう言われちゃった。」


姉は肩をすくめて舌を出した。


「その時思ったの。未知さんとは絶対気が合うってね。未知さんが渉のお嫁さんになってくれれば きっと楽しかったのにね。」


姉はハッとして回りを見た。


「あっ。ごめん。なんかしんみりしちゃったね。とにかく渉に謝れて良かった。そろそろ寝るね。愛も寝かせなくちゃ。」



姉は愛ちゃんを抱き上げると部屋を出て行った。


今まで苦笑しながら話を聞いていた両親も引き上げて行った。



「おやすみ」



「また明日ね」という気持ちがこもった挨拶をして…。