この世界で君を愛す
その11 願い事
翻訳も無事に終わり 出版社からはほんの少しの手直しでOKの連絡がきた。
私は仕事をやり終えた達成感と充実感に浸りながら 部屋の掃除をしていた。
渉は出かけていて 今は一人だった。
ふと カレンダーに目が留まった。
もうすぐクリスマス…。
きっと渉は クリスマスプレゼントに何が欲しいか聞いてくるだろう。
何が欲しいか…。
私が欲しいのは物じゃない。
それを渉に言ったら反対するだろうか。
でも…。
でも…やっぱり…。
「ねぇ チョコ。渉に言ったら怒られるかな?」
チョコは振り返って私を見ると 大きなあくびをして鼻をピスピス鳴らした。
私は仕事をやり終えた達成感と充実感に浸りながら 部屋の掃除をしていた。
渉は出かけていて 今は一人だった。
ふと カレンダーに目が留まった。
もうすぐクリスマス…。
きっと渉は クリスマスプレゼントに何が欲しいか聞いてくるだろう。
何が欲しいか…。
私が欲しいのは物じゃない。
それを渉に言ったら反対するだろうか。
でも…。
でも…やっぱり…。
「ねぇ チョコ。渉に言ったら怒られるかな?」
チョコは振り返って私を見ると 大きなあくびをして鼻をピスピス鳴らした。