この世界で君を愛す
「実は渉は生きている…そう密告するのよ。そうすれば保険金詐欺としてあなた達はぶたばこ行きよ!あんたがいなくなった後も 未知さんはずっと刑務所の中。」



これって 脅迫だよね…?


「姉さん 卑怯だよ!」


「何とでも言いなさい!」


お姉さんは「おーっほっほっ」と高笑いをした。



お姉さん…完全に…演技入ってるんですけど。



「魔女…。」

正木君が呟いた。



その魔女…じゃなかった…お姉さんは 渉に通帳を押し付けながら言った。

「さあ!どうするの?」


渉は両手で顔を覆うと 観念したように言った。

「…わかったよ…。結婚式…しよう。」



< 221 / 310 >

この作品をシェア

pagetop