この世界で君を愛す
「本当に…いいんですか…?」


父親は僕を見ると照れ臭そうに頭をかいた。


「私と家内もね。恋愛結婚だったんだ。」



僕は胸がいっぱいになり また涙が出そうになった。


「ありがとうございます…お父さん。」


「お父さんと呼ぶのはまだ早い!」


「…って あの時も言われましたね。」


「よく覚えてるな。」



僕とお父さんは顔を見合わせて笑った。




未知…。


本当に いいお父さんで良かったね。


また僕がいなくなっても…未知の両親が見守ってくれるから。


だから…。


きっと 大丈夫だよ。


ねぇ…そうでしょう?



< 243 / 310 >

この作品をシェア

pagetop