この世界で君を愛す
独身最後の…。



戸籍が変わるわけじゃなく 名字も変わるわけではなかったが…私達にとって今日が独身最後の日だった。



私は渉の手を握り返した。


「もちろん…最高でした。」



「良かった。未知がマリッジブルーになったらどうしようかと思ったよ。」


そう言うと渉はホッと息を吐いた。


「そんなデリケートじゃないもの。」


「それもそうだね。」


「……。今マリッジブルーになった…渉のせいで。」


「あはは。ごめんごめん。僕も最高だったよ。明日は早いから 今日は早く寝ないと…。寝不足はお肌に悪いんでしょう?」


「あっ そうだった!早くお風呂に入って寝ちゃおう?」



私達はケーキの皿とグラスを片付けることにした。



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