この世界で君を愛す
なんとなく気持ちが高ぶって 眠れずに天井を見ていた。


隣から渉の寝息が聞こえてくる。



渉ってば呑気に寝ちゃって…。



お嫁さんになる前って みんなこんな気持ちなのかな。


嬉しい気持ちと…ちょっとだけ不安な気持ち。




「あ…あなた…?」


ちょっと口に出してみたけど その直後に猛烈な恥ずかしさに襲われた。


渉を見ると相変わらず規則正しい呼吸を繰り返している。



良かった…目を覚まさなくて。



多分…真っ赤な顔をしている私は 咳ばらいをすると目を閉じた。



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