この世界で君を愛す
どの位こうしていただろう。
渉の胸に顔を押し当てたまま…渉がまた消えてしまわないように 背中に回した腕にギュッと力を込めていた。
渉の匂い…体温…私の髪にかかる静かな息遣いも…。
全てが愛おしく思った。
「未知…?」
優しく低い声が耳元で聞こえた。
一年前は当たり前だった事が 今はこんなにも…。
顔を上げると 渉は両手で私の頬を包み まぶたにキスをした。
「しょっぱい」
そしてもう片方のまぶたにもくちびるをつけて笑った。
「やっぱり しょっぱい。塩分とりすぎなんじゃない?」
「な…なによ もう!だっ誰のせいで…誰のせいで泣いてると思ってるの!渉が…渉が…わっ渉のせい…で…」
私はこれ以上言葉を続けられなかった。
渉のくちびるが 私の口をそっと塞いだからだった。
キスをする私達に 桜の花びらは優しく舞い降りていた。
渉の胸に顔を押し当てたまま…渉がまた消えてしまわないように 背中に回した腕にギュッと力を込めていた。
渉の匂い…体温…私の髪にかかる静かな息遣いも…。
全てが愛おしく思った。
「未知…?」
優しく低い声が耳元で聞こえた。
一年前は当たり前だった事が 今はこんなにも…。
顔を上げると 渉は両手で私の頬を包み まぶたにキスをした。
「しょっぱい」
そしてもう片方のまぶたにもくちびるをつけて笑った。
「やっぱり しょっぱい。塩分とりすぎなんじゃない?」
「な…なによ もう!だっ誰のせいで…誰のせいで泣いてると思ってるの!渉が…渉が…わっ渉のせい…で…」
私はこれ以上言葉を続けられなかった。
渉のくちびるが 私の口をそっと塞いだからだった。
キスをする私達に 桜の花びらは優しく舞い降りていた。