この世界で君を愛す
今日は私一人で式場に来ている。
今日は…というか 今日もと言ったほうが正しいかもしれない。
渉はいつも仕事が忙しい。
研究をするのが仕事だから 職場に寝泊りするのもしょっちゅうだった。
だから…今日のように急に約束がダメになるのは慣れっこだった。
できない約束なら最初からしなければいい。
そう言ってケンカをする事も度々あった。
でも…。
私のドレスを選んでくれた時のように無邪気に笑う顔を見ると つい許してしまう。
惚れた弱みかな。
私は小さく息を吐くと また鏡の中の自分を見つめた。
ドレス姿は…結婚式当日まで 渉には見せてあげないよ。
うんとキレイになって 渉をびっくりさせてやるんだから!
私は鼻にシワを寄せると 今頃は仕事に没頭してるだろう渉に 小さく舌を出した。
今日は…というか 今日もと言ったほうが正しいかもしれない。
渉はいつも仕事が忙しい。
研究をするのが仕事だから 職場に寝泊りするのもしょっちゅうだった。
だから…今日のように急に約束がダメになるのは慣れっこだった。
できない約束なら最初からしなければいい。
そう言ってケンカをする事も度々あった。
でも…。
私のドレスを選んでくれた時のように無邪気に笑う顔を見ると つい許してしまう。
惚れた弱みかな。
私は小さく息を吐くと また鏡の中の自分を見つめた。
ドレス姿は…結婚式当日まで 渉には見せてあげないよ。
うんとキレイになって 渉をびっくりさせてやるんだから!
私は鼻にシワを寄せると 今頃は仕事に没頭してるだろう渉に 小さく舌を出した。