この世界で君を愛す
一時間後。


僕は息苦しくて目が覚めた。


「ん…んー?プハッ!」


未知が僕の鼻をつまんで笑っている。


「なっなにすんだよ!」


「だって渉ったら…揺すっても起きないんだもん」

未知は上目使いで僕を見ている。


「起こすなら もっと優しく起こしてよ。息ができなくて死ぬかと思ったよ」


「もう死んでるでしょ」


「あっひどい。…傷ついた」


未知は口に手を当ててフフッと笑った。

「ごめん ごめん。朝御飯作ったから許して」


「しょうがないな。特別だよ」


僕は未知の腰に腕を回すと ぐいっと引き寄せた。

「おはよう」


そして彼女のくちびるに朝のキスをした。




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