この世界で君を愛す
係員がドアを閉めると ゴンドラの中はシーンと静まり返った。
ゆっくり…ゆっくり…。
僕達を乗せたゴンドラは空へと近付いていく。
真ん中の高さまで来た所で 僕は未知の向かい側から隣に移動した。
「かっかたむく!」
未知は焦って僕の腕にしがみついた。
「大丈夫だよ。これくらいで傾かないから」
「でも怖い!」
怖がる未知が可愛くて 僕はからかいたくなった。
「ねぇ 未知?もしも今地震が来たら…強風が吹いたら…どうする?」
「そっそんな事言わないでよー」
「ぷっ…。冗談だよ。下を見るから怖いんだよ。遠くを見てごらん。もったいないよ こんなにキレイなのに」
未知は恐る恐る顔を上げて窓の外を見た。
「夕日が…」
遠くに見える水平線を 夕日がオレンジ色に染めていた。
「キレイ…」
未知は僕の腕にしがみついたまま夕日を見つめていた。
ゆっくり…ゆっくり…。
僕達を乗せたゴンドラは空へと近付いていく。
真ん中の高さまで来た所で 僕は未知の向かい側から隣に移動した。
「かっかたむく!」
未知は焦って僕の腕にしがみついた。
「大丈夫だよ。これくらいで傾かないから」
「でも怖い!」
怖がる未知が可愛くて 僕はからかいたくなった。
「ねぇ 未知?もしも今地震が来たら…強風が吹いたら…どうする?」
「そっそんな事言わないでよー」
「ぷっ…。冗談だよ。下を見るから怖いんだよ。遠くを見てごらん。もったいないよ こんなにキレイなのに」
未知は恐る恐る顔を上げて窓の外を見た。
「夕日が…」
遠くに見える水平線を 夕日がオレンジ色に染めていた。
「キレイ…」
未知は僕の腕にしがみついたまま夕日を見つめていた。