この世界で君を愛す
その時お互いに忙しかった私達は 電話やメールで連絡を取り合った。

年上だと思っていた渉が実は同い年で 大学院生として日々研究に明け暮れている事…私は翻訳家を目指している事…いろんな事を話した。

そして初めてのデートは遊園地で 連絡を取るようになってから三週間も後のことだった。



あの時の渉…ステキだったな。

お店で見ていた怪しい男性の面影は全然なくて…。

もしかして…本当は女性とデートすることに慣れてるんじゃないかって疑ったりした。

でも渉は本当に優しくて たまにちょっと意地悪で 渉の事 すぐに大好きになっちゃった。



それから二年たって渉は就職し相変わらず研究の毎日で 私はまだまだ食べていけるほどじゃないけど翻訳の仕事を少し任せてもらえるようになり 一緒に暮らすようになった。


そしてプロポーズ。


そして…。


そして…。




< 77 / 310 >

この作品をシェア

pagetop