天上のワルツが聴こえる
Scene.1 夢みる赤い髪
真っ赤な髪の少女が、石畳の路地にたたずんでいた。
道は、まっすぐ小高い丘を登っている。
丘の上には、薄紫色の空を背景にひときわはえる、純白の聖堂があった。
丸いドーム型の美しい聖堂だった。
少女は、それをここから見上げるのが大好きだった。
とりわけお気に入りなのが、空が薄紫色に染まった夕暮れ時である。
まるで天使が降りる場所のように神々しく、それはそれは素晴らしい眺めなのだ。
うっとり見つめると、少女のまっ赤な髪がゆらゆらと生き物のように揺れた。
だが、少女は決して丘を登って間近で聖堂を見ようとは思わなかった。
夢がこわれてしまうような気がしたからだ。
少女の名はリーファ。
アンドロイドのピーチと2人で、この街に住んでいる。
道は、まっすぐ小高い丘を登っている。
丘の上には、薄紫色の空を背景にひときわはえる、純白の聖堂があった。
丸いドーム型の美しい聖堂だった。
少女は、それをここから見上げるのが大好きだった。
とりわけお気に入りなのが、空が薄紫色に染まった夕暮れ時である。
まるで天使が降りる場所のように神々しく、それはそれは素晴らしい眺めなのだ。
うっとり見つめると、少女のまっ赤な髪がゆらゆらと生き物のように揺れた。
だが、少女は決して丘を登って間近で聖堂を見ようとは思わなかった。
夢がこわれてしまうような気がしたからだ。
少女の名はリーファ。
アンドロイドのピーチと2人で、この街に住んでいる。