天上のワルツが聴こえる
少女は眼を閉じた。

そしてゆっくりと、老婆の心の中にしのびこんでいった。



リーザ……。

かわいいリーザ。

きれいなリーザ。

わたしのリーザ。

いつまでも側にいて、わたしのために唄っておくれ。



おかあさん。

いつまでも、おかあさんといっしょにいるわ。

ええ、きっとよ。
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