天上のワルツが聴こえる
「不適合者(イレギュラー)を1人、殺しただろう?」

「殺してなんか!」

「言葉が悪いかな? じゃ、言いかえるよ。君は、彼女の悪夢を『処理』したんだ」

「え?」

少女には、ますます訳が判らなくなった。

「悪夢を食いつくすのが、君の仕事だろう?」

「だって、それが、こんな…」

フロルは笑った。

「もう、既に、君は自分の力をコントロール出来ない。もし君がまともなら、あの老婆は死なずにすんだ…」

少女は、キッとフロルを見た。
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