天上のワルツが聴こえる
少女は、ひとつ息をついた。

もう、何も考えたくないと思った。

頭の芯に霞がかかったように、はっきりしない。

疲れた、と思った。

全てを忘れて、眠りたいと思った。

「あなたを、信じるわ…」

フロルはうなずいた。

少女は、彼の胸にもたれかかった。

そして2人は、運命の階段を登り始めた。

階段を登りきると、Gスクエアが開けていた。

そこは、さながら、舞踏会だった。
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