天上のワルツが聴こえる
「わたしは、新たな夢見につかえることになるのですね?」

「おまえは、自分の与えられた使命を全うすることだけを考えなさい」

アンドロイドは言葉につまった。

この調子で問答していても、らちがあかないようだ。

不都合な質問をすると、マザーは、自分の使命を、と繰り返すだけにちがいない。

「では、新たな夢見の名前を、お教えください」

「リーファです」

え?

一瞬、アンドロイドは自分が聞き違えたのかと思った。

しかし、そうではない。

マザーは、たしかに、リーファと言った。
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